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日記

田中真弥:こころ野便り

「私は、貝になりたい」

もうずいぶん前になるが、所ジョージ主演の「私は、貝になりたい」と言う映画を見た。
太平洋戦争中戦争になんか行きたくなかった2等兵が、上官の命令で捉えた米兵を処刑し
終戦後軍事裁判でこの2等兵が死刑を言い渡されると言う内容だったと思う。問題は、上官の命令だ。
上官と言っても軍隊には、いくつもの階級が有る。小隊長、中隊長、大隊長、・・・
上層部からの命令は、「適切に処置せよ」確かこんな文言だったと思う。その命令が順次下達され
現場指揮官が銃を持った二等兵に捉えた米兵を前に「適切に処置せよ」と命令する。2等兵には、
「適切な処置」の意味が分からない。うろたえる2等兵に上官は、「適切に処置せよ」と怒鳴り殴り
かかる。2等兵は、意に反しながらも米兵を射殺してしまう。軍事裁判では、命令を下した最高司令官は、
諸々の罪でA級戦犯として死刑になるが、命令を下達した中間の部隊長たちは罪を免れ米兵を射殺した
2等兵は、捕虜を射殺した罪で死刑になる。「適切な処置」とは、上層部が、責任を免れるための最適な
命令の仕方で、今もって通用するのだと最近感じる。